花咲く着物女子

格式高い着物レディー

冠婚葬祭

歳をとるごとに多くなる冠婚葬祭ですが、一番頭を悩ませるのが服装です。正式な席ではあまり略装すぎると失礼にあたってしまいますし、かと言って、洋装のイブニングドレスやアフタヌーンドレスなどを着ようにも、まず何といっても着慣れていませんし、似合いません。小物のルールなどもよくわかりませんから、かえって恥をかいてしまう場合もあります。ただ、洋装の方が着ていて体も疲れませんし、トイレに行くのも楽チンなのですが、ある程度の年齢になるとドレスの色やデザイン選びもなかなか難しくなってきます。

若いお嬢さんなら、華やかなデザインのドレスを着ても似合いますが、50歳、60歳になってくると本当に難しいのです。地味な色のシンプルなデザインのドレスを着れば、凹凸の少ない体型ゆえに、なんのメリハリもないストーンとした印象になってしまい、ヘタをすると病院の入院患者の寝巻きみたいな感じになってしまいます。かと言って、華やかなドレスを選べば、「年甲斐もなく若ぶって」などと陰口をたたかれたり、一歩間違うと水商売風になってしまうので悲惨です。

また、帽子とか、手袋とか、靴やアクセサリーにもマナーがあると思うのですが、あれが今一つよく理解できていないので苦手です。 そんな私の強い味方は何といっても着物です。着物なら、よほどカジュアルな物を除けば、どんな席に着て行っても、まず失礼にはあたりません。お葬式用の黒喪服と、結婚式の親族側になる際の五つ紋付の黒留袖、あとは色留袖と訪問着があれば、ほとんどのシーンに対応可能です。

残念ながら自分で着付けはできないので、その都度、美容院のお世話になるのですけれど、そう頻繁にあることではないので、その手間すらもいい気分転換になって楽しいです。また、着物は、本当に日本人の体型に合っていて、似合わない人はまずいません。多少、ふくよかすぎるようなマダムでも、着物を着ると、洋服を着ている時に比べて、全然太っている感じが目立たないのです。寸胴でもまったく問題ありませんし、脚の太さを気にする必要も皆無です。

ただ、トイレに行く時だけが少々大変ですが、その日だけのことですから我慢もできます。それに、冠婚葬祭以外のシーンでは着ることなどまったくないので、着物を着ると心地よい緊張感があって、背筋までピンと伸びるような気持ちになれます。お葬式の場合はもちろんのこと、息子の結納や結婚式の際にも重宝しました。特に結婚式の場合は、相手方のご両親の服装とのバランスを考慮する必要があるのですが、向うも着物だったのでちょうどよかったです。