花咲く着物女子

格式高い着物レディー

着物買取の査定と生糸や糸のよりなどの和装発信の言葉

着物買取店に売却を依頼すると、持ち込まれた着物にどのくらいの価値があるのか査定が行われ、それにより買取額が決定します。依頼者は着物買取店から提示された金額に了承して売却をすすめるようになりますが、着物についてある程度の知識を持っていないと、果たしてそれが適正な価格なのか判断ができません。

自宅にたくさん着物があって、収納スペースを確保できないので処分するという意味での売却であれば、価格はそれほど問題になりませんが、持ち込んだ品が有名な作家の作品や友禅や紬などの伝統工芸品だった場合は、どうしても高額の査定を期待してしまいます。特に自宅にたくさん着物があり、その着物が両親や祖父母などから受け継いだ物だった場合、それぞれの価値は素人ではほとんど分かりません。

今と違って昔は日常の衣服は着物がメインでした。外出する時は上質な絹の着物、そして寝る時には綿や麻などでできた浴衣を着ていました。現在では着物は特別な日に着るものという意識が強くありますが、それ以前の着物は衣類として扱われていたため、生活に密着していて、和装から生まれた言葉も数多く存在します。

別れた後に再びお付き合いすることを「よりを戻す」と言います。この言葉は現在でも多く使われていますが、これは糸のよりからきていて蚕からとれる生糸が語源になっています。多くの着物の素材は絹でできています。反物は絹糸を織り上げて作るのですが、蚕からとったばかりの生糸はとても細くて頼りないものになり、織物には適していません。

そのため使いやすいように複数の生糸を束ねて、丈夫な一本の糸にしていきます。この作業をよりをかけると言い、複雑に絡み合ってしまった生糸を戻す様子から、男女の関係を元に戻すといった意味で使われるようになりました。またおいしいごはんを作る時の「腕によりをかける」のよりも同じ糸のよりから生まれた言葉で、物ごとに意欲的に取り組む様を表しています。

普段よく利用する野菜などの食材や生活必需品などはある程度相場の価格が分かりますが、それが着物となると難しくなります。着物が由来の言葉が生まれた時代のように、生活に深く関わっている時には上等な着物と普段着的な着物の見極めができたのですが、現在では証紙などで判断することが確実になります。

そのため高額な品を着物買取店に持ち込む場合、保証書の役割を持つ証紙を必ず持参するようにしましょう。実際に着物買取を利用する時には着物と証紙などの付属品、そして売却手続きを行う際には身分を証明するための免許証などの本人確認書類が必要になります。これは宅配着物買取など直接店舗に行かない場合も同じように準備します。